作成者
株式会社cacumo 藤木了
公開日時
Jun 14, 2023 6:03 AM
更新日時
Jul 1, 2023 3:47 AM
- テーマ設計の重要ポイント
- 有効なテーマのパターン
- 納得感のあるテーマの設計方法
- 設計段階でメンバーに参加してもらう
- ターゲットをイメージ
- テーマの集め方
- テーマの決め方
- よくあるテーマの例
- 【社内勉強会・ナレッジ共有会】運営マニュアル
- 社内勉強会 コンサルティングサービスの紹介
テーマ設計の重要ポイント
有効なテーマのパターン
- 社内だけに存在する情報をテーマにします
- Google検索では見つからない、chatGPTでは分からない情報に価値があります
- 例:自社の実績詳細(成功・失敗)、自社の歴史、部署紹介、業界知識、など
- 一般的な情報やスキル、この場合は社内の環境で活用できた事例をテーマにします
- 社内の人が説明することで説得力があり、具体例も身近だと理解しやすいです
- 例:実際に使って成果が出ている「提案書作成のスキル」
※ レクリエーション系のテーマは本件の対象外としています
納得感のあるテーマの設計方法
効率的に効果を出すため、受講者に「意味ない」と思わせないため、会社に納得してもらうため に、会社の背景と紐づけて勉強会の目的を明確にします。
その目的に沿ったテーマを体系的に扱いうことで趣旨が伝わり、納得してもらいやすくなります。
参考
02.よくある失敗「意味ない」「続かない」- 企業の背景 → 勉強会の目的
- ビジョンを刷新 → ビジョン達成に必要なこと
- 利益目標が決定 → ビジネスインパクトがあること(売上アップ、コストダウン)
- 組織変更・メンバーの異動・採用が多い → チームワークが向上すること、情報共有が不足していること(オンボーディング観点)
- 新しいチャレンジやプロジェクトが多い → メンバーが学びたがっていること
- 人事評価基準を刷新 → 人事評価基準に紐づくこと
- 体系的
- スキル網羅(デジタルベンチャーに必要とされるスキル一覧をもとに)
- 体制網羅(各チームの紹介を順番に)
- 基本から応用へ(分析の入門編から実務活用まで)
- 概要から詳細へ(業界知識から細かい事例まで)
設計段階でメンバーに参加してもらう
テーマ設計の早い段階でメンバーを巻き込み始めることも重要です。
はじめに運営側が設計しすぎると、一方的で参加者と距離のある勉強会になりがちです。
メンバーがテーマ設計から関わってくれることで、参加者のモチベーションが向上し、運営が継続しやすくなります。
ターゲットをイメージ
テーマを選ぶ前に誰向けに開催したいのかをイメージします。
ターゲットによって、扱えるテーマの種類が変わります。
同じターゲットのみに開催するのではなく、テーマによってターゲットを変更していきます。
- 全社員と業務委託向け
- (例)コミュニケーションルール
- 全社員向け
- (例)ビジョン理解
- チーム横断
- (例)運用チームから営業チームへ、仕事の段取り
- チーム内向け
- (例)成果を上げるノウハウ
テーマの集め方
テーマを集めることは巻き込みの観点からとても重要な工程です
運営側でテーマを出し切るのではなく、受講者や講師になりそうな方から積極的に集めましょう
- メンバーから集める
- 教えてほしいこと知りたいこと、だけでなく、困っていること困ったことを集める
- 一斉にアンケートを投げるのではなく、インタビューまたは大勢が参加する会議中に書いてもらう、それを見ながら他の人に意見ももらう
- マネジメント、ボードメンバーから集める
- 採用したい人物像や、自分が持っていてメンバーが持っていないスキルを洗い出す
- 運営側、人事から集める
- 評価指標と紐づいたスキルや、離職者の不満などから考える
テーマの決め方
- はじめはメンバーから求められているテーマ、即効性のありそうなテーマにすると勉強会そのものに賛同を得られやすい
- 何度も開催していくものなので細かい順番は問題ではなく、順番に悩むよりも開催してしまうことが重要
- 迷ったらビジネスインパクトの大きさと、ビジョンとの紐付きの強さで優先度を決める
- ハードスキルは対象外(会社側主導ではなく、ハードスキルを持つの専門家主導となるため)
- 専門to専門外は対象になる、ハードスキルの入り口なら可能
よくあるテーマの例
- ビジネスに分かりやすくインパクトがあること
- 引き合いは多いがクロージングできるメンバーが少ないため、商談力の向上
- コストをおさえるため、効率的な運用方法
- 情報共有が不足していること(オンボーディング観点)
- 自社の歴史、失敗と成功、関連業界の知識とポジショニング
- 直近1年で中途入社した方が、今思えば入社時に知りたかったこと
- メンバーが学びたがっていること
- この会社でプロジェクトを任されたら何をすれば良いか
- 社内の有識者名簿、相談先(各分野の詳しい人を知りたい)
- チームワークが向上すること
- 他チームの仕事内容、忙しいタイミングの共有
- 社内で役立つコミュニケーションスキル
- 人事評価に紐づくスキル
- ○○プロジェクトで役に立った論理的思考力
- ○○年度の目標を達成させたコミット力
- ビジョン達成に必要なこと
- 顧客を感動させるため、顧客を深く理解する(CSに届いた声の共有)
- 競合、ビジョンに共感している企業の事例紹介
- 参考:スキル別のテーマ一覧(50選)
【社内勉強会・ナレッジ共有会】運営マニュアル
01.社内勉強会・ナレッジ共有会とは、はじめに知っておきたいこと
01.社内勉強会・ナレッジ共有会とは、はじめに知っておきたいこと
02.よくある失敗「意味ない」「続かない」
02.よくある失敗「意味ない」「続かない」
03.成功させる進め方・スケジュール
03.成功させる進め方・スケジュール
04.会社を納得させるコツ、会社に応援してもらうコツ
04.会社を納得させるコツ、会社に応援してもらうコツ
05.テーマ設定方法(集め方、決め方)
05.テーマ設定方法(集め方、決め方)
06.受講者ニーズの確認、インタビュー・アンケート設計方法
06.受講者ニーズの確認、インタビュー・アンケート設計方法
07.講師の決め方、依頼方法
07.講師の決め方、依頼方法
08.講義内容・資料の作成方法
08.講義内容・資料の作成方法
09.事前告知・参加者招待のコツ、リハーサル方法
09.事前告知・参加者招待のコツ、リハーサル方法
10.開催当日の段取り、振る舞い、ファシリテーション
10.開催当日の段取り、振る舞い、ファシリテーション
11.開催後アンケートの設計、振り返り方法(分析・活用)
11.開催後アンケートの設計、振り返り方法(分析・活用)
12.開催ログの共有、文字起こし記事化方法
12.開催ログの共有、文字起こし記事化方法
13.参考資料(事例集、テーマ一覧、各種テンプレート)
13.参考資料(事例集、テーマ一覧、各種テンプレート)
社内勉強会 コンサルティングサービスの紹介
弊社cacumoでは上記で説明した方法からさらに準備の負荷を下げたい方への支援や、運営のマネジメントやアドバイスなどお手伝いしております。お気軽にご相談ください。
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