‣
社内勉強会・ナレッジ共有会とは
社内勉強会・ナレッジ共有会は、経営者や社員が専門知識・経験・考え方・スキルを共有し、組織全体のパフォーマンスを向上させるための取り組みのひとつです。
知識の共有とスキル向上、イノベーションの促進、社内ネットワークの強化、業務の効率化、組織文化の醸成、MVVの浸透、人材育成などの効果が期待できます。
少ない投資でスピーディーに始められることや、内容を柔軟にカスタマイズでき、リアルタイムな情報も扱えることから、成長期にあるベンチャー企業や大企業の注力事業などに向いています。
当サイトではベンチャー・スタートアップ企業、または大企業のデジタル関連部門など、変化の激しい組織にいるビジネスメンバー(非エンジニア)を対象としています
※ エンジニア主体の勉強会や、レクリエーション系の会は対象外としています
‣
その他の施策
社内勉強会・ナレッジ共有会以外で、組織全体のパフォーマンスを向上させるための取り組みは他にもあります。
成長期にあるベンチャー企業や大企業の注力事業にとって有効なものから、いくつか抜粋してご紹介します。
# | 施策名 | 内容 | 効果 |
1 | OJT | 実際の業務を通じて行うトレーニング | 現場で必要なスキルを実践的に学ぶことができる |
2 | メンタリングプログラム、メンター制度 | 経験豊富な社員が新人や若手社員をサポート | 知識の伝承やキャリア開発の支援 |
3 | クロスファンクショナルプロジェクト | 異なる部門のメンバーが協力して取り組むプロジェクト | 異なる視点の融合と新しいソリューションの創出 |
4 | パフォーマンスレビューと目標設定 | 定期的なパフォーマンス評価と明確な目標設定 | 目標達成に向けたモチベーションの向上と業務改善 |
5 | 定期的なタウンホールミーティング | 経営陣と社員が直接対話する場を設ける | 組織全体の方向性の共有と透明性の確保 |
6 | 社内勉強会・ナレッジ共有会 | 経営者や社員が専門知識・経験・考え方・スキルを共有 | 組織全体の知識とスキルを向上させる |
7 | 360度フィードバック | 同僚や上司、部下からのフィードバックを収集 | 自己認識の向上とパフォーマンスの改善 |
8 | チームビルディングアクティビティ | 社員同士の協力とコミュニケーションを促進する活動 | チームの結束力と協力体制の強化 |
9 | eラーニング | オンラインでの自己学習プログラム | 時間や場所を問わず学習でき、幅広いトピックをカバー可能 |
10 | コーチングセッション | プロフェッショナルコーチによる個別指導 | 個々の能力向上と目標達成をサポート |
その他の施策と、社内勉強会・ナレッジ共有会の違い
- OJTレベルとまではいかなくても、具体的なノウハウを、eラーニングの規模で共有できます
- チーム内に講師が生まれ、チームの成長をリードしてくれます
- タウンホールミーティングもテーマに含めることができます
ナレッジマネジメントツールとの違い
ナレッジ共有という点では、共有会だけでなくナレッジマネジメントツールもあります
ナレッジマネジメントツールとの違いを説明します
ナレッジマネジメントツール:
- 形式: デジタルプラットフォームやソフトウェア。
- 目的: 知識の記録、検索、共有を効率化。
- 特徴: 継続的な知識の蓄積とアクセスの容易さを提供。
ビジネスメンバーの社内勉強会やナレッジ共有会:
- 形式: フェイストゥフェイスの会議やオンラインミーティング。
- 目的: リアルタイムの知識共有とディスカッション。
- 特徴: インタラクティブで、コミュニケーションとコラボレーションを重視。
ポイント
- ナレッジマネジメントツールは、自分たちで書かないと始まらない
- ナレッジを自分で書けない人たちがいる、話すのは得意だが仕事の習慣に入れにくい
社内勉強会とナレッジ共有会の違い
社内勉強会とナレッジ共有会は、どちらも組織内の知識とスキルを向上させるための活動ですが、それぞれの目的やアプローチに若干の違いがあります。
ただ、全く同じような意味として使っている企業もありますし、社内勉強会のなかにナレッジ共有会やタウンホールミーティングを含めている企業も多いです。
社内勉強会 | ナレッジ共有会 | |
目的 | 新しい知識やスキルを習得し、個々の能力を高めること。 | 既存の知識や経験を共有し、全体の知識ベースを向上させること。 |
形式 | 専門家や社内のエキスパートが特定のテーマについて講義を行い、参加者はその内容を学びます。 | 複数のメンバーが自身の経験や知識をプレゼンテーション形式で共有し、ディスカッションを行います。 |
対象 | 個々のスキルアップを目指す全社員。 | 組織全体の知識の流動性を高めるための全社員。 |
例 | マーケティング手法。営業手法。プロジェクト管理。リーダーシップ。財務管理。人事組織開発。 | プロジェクトの成功事例や失敗事例の共有、顧客から得たインサイトの発表。 |
エンジニアやデザイナーによる社内勉強会と、ビジネスメンバーによる社内勉強会の違い
エンジニアやデザイナーの勉強会:
- 内容: 技術的なスキルやツールの使用法、新しいデザインのトレンドなどが中心。
- 形式: コーディングセッション、デザインレビュー、ツールのデモなど、実践的な形式が多い。
- 目的: 技術の習得やプロジェクトに直結するスキルの向上。
ビジネスメンバーの勉強会:
- 内容: マーケティング戦略、営業手法、プロジェクト管理、リーダーシップスキルなどが中心。
- 形式: 講義、ケーススタディ、グループディスカッションなど、理論と実践のバランスを取った形式。
- 目的: ビジネスの効率化や戦略的な思考の養成、リーダーシップの強化。
社内勉強会・ナレッジ共有会のメリット
1. リアルタイムの知識共有と学び
- 即時性: 社内勉強会やナレッジ共有会は、リアルタイムで最新の情報や知識を共有できるため、変化の速い業界や環境に迅速に対応できます。
- インタラクティブ性: 参加者がその場で質問をしたりディスカッションを行ったりすることで、理解を深めるとともに、新しいアイデアが生まれることが多いです。
2. カスタマイズ性と柔軟性
- ニーズに応じたテーマ設定: 企業やチームの現状やニーズに合わせて、テーマや内容を柔軟に設定できます。これにより、より具体的で実務に直結する学びが得られます。
- 柔軟なスケジュール: 企業の状況やプロジェクトの進行に合わせて、タイムリーに勉強会を開催できます。
3. コミュニティとネットワーキング
- 内部コミュニケーションの強化: 社内勉強会やナレッジ共有会は、部門を超えた社員同士のコミュニケーションを促進し、社内ネットワークを強化します。
- チームビルディング: 共同学習を通じて、チーム間の連携や信頼関係が強化されます。
4. エンゲージメントとモチベーションの向上
- 主体的な参加: 社員が自発的に参加し、自身の知識やスキルを他者と共有することで、自己効力感やモチベーションが向上します。
- キャリア開発: 継続的な学習と自己成長の機会を提供することで、社員のキャリア開発を支援し、エンゲージメントを高めます。
5. コスト効率の良さ
- 内部リソースの活用: 社内のエキスパートや経験豊富な社員を講師として活用することで、外部講師を招くコストを削減できます。
- 持続可能性: 継続的に開催することで、知識とスキルの蓄積が組織全体に広がり、長期的な競争力を維持できます。
6. イノベーションの促進
- 多様な視点の融合: 社内の異なるバックグラウンドや専門性を持つメンバーが集まり、ディスカッションを通じて新しいアイデアや解決策が生まれやすくなります。
- 継続的な改善: ナレッジ共有会で得た知見やフィードバックを即座に業務に反映し、プロセスや製品の改善を継続的に行うことができます。
7. 組織文化の醸成
- 学習文化の形成: 継続的な学びの場を提供することで、学習と成長を重視する組織文化を醸成します。
- オープンな風土: 知識をオープンに共有する文化が根付くことで、社員同士の協力と信頼が深まります。
社内勉強会・ナレッジ共有会のデメリット
1. 準備と運営の負担
- 理由: 勉強会や共有会の準備には、コンテンツの作成、参加者の調整、スケジュール管理など多くのリソースが必要です。特に小規模な企業や忙しい業務の中では、この準備が大きな負担となる可能性があります。
- 影響: 参加者や主催者の負担が大きくなることで、勉強会の継続が難しくなることがあります。
2. コンテンツの質のばらつき
- 理由: 社内のメンバーが講師を務めるため、彼らのプレゼンテーションスキルや知識レベルにより、コンテンツの質が一定しないことがあります。
- 影響: 参加者の満足度や学びの効果に影響し、場合によっては参加意欲が低下する可能性があります。
3. 偏った視点
- 理由: 社内の知識や経験に依存するため、外部の最新の知識や視点が不足することがあります。
- 影響: 特定の分野に偏った内容になりがちで、多様性や革新性に欠けることがあります。
4. 参加意欲の低下
- 理由: 定期的な開催によるマンネリ化や、強制参加感がある場合、参加者のモチベーションが低下することがあります。
- 影響: 勉強会の効果が減少し、最終的には参加者数が減少する可能性があります。
5. 短期的な業務への影響
- 理由: 勉強会や共有会に参加する時間が、通常業務の時間を圧迫することがあります。
- 影響: 特に繁忙期や締め切りの多い時期には、勉強会への参加が業務に支障をきたす可能性があります。
6. フォローアップの不足
- 理由: 勉強会や共有会後のフォローアップが不十分な場合、学んだ内容が実務に活かされないことがあります。
- 影響: 知識の定着や実践への応用が進まず、勉強会の効果が持続しないことがあります。
7. 内輪の問題に偏る
- 理由: 社内のメンバーだけが参加するため、内輪の問題に集中しやすく、広い視野での学びや新しい視点の導入が難しいことがあります。
- 影響: 組織の外部環境や市場の変化に対する適応力が低下する可能性があります。
よく扱われるテーマ
一部抜粋して紹介します
- マーケティング戦略: デジタルマーケティング、SEO対策、ブランド構築など。
- 営業手法: 効果的なプレゼンテーション技術、顧客関係管理(CRM)、営業プロセスの最適化。
- プロジェクト管理: アジャイル開発、スクラム、リスク管理、タイムマネジメント。
- リーダーシップ: チームビルディング、コミュニケーションスキル、コンフリクトマネジメント。
- 財務管理: 財務諸表の読み方、予算管理、コスト削減策。
- 人事・組織開発: パフォーマンス評価、採用手法、社員エンゲージメント。
詳細は下記にも掲載しています
社内勉強会 テーマ一覧社内勉強会 事例調査最近のトレンド、傾向
- オンライン化: リモートワークの増加に伴い、オンラインでの勉強会や共有会が一般化。
- ハイブリッド形式: オンラインとオフラインの両方を組み合わせたハイブリッド形式が増加。
- マイクロラーニング: 短時間で集中して学べるマイクロラーニングの採用。
- インタラクティブ技術の活用: クイズやアンケート、ライブチャットなどを活用したインタラクティブな学習方法の導入。
- 継続的学習: 一度きりのイベントではなく、継続的な学習の機会を提供することが重視されている。
‣
成功する勉強会の要素
02.よくある失敗「意味ない」「続かない」、その対策社内勉強会 運営支援サービス
社内勉強会 運営支援サービス「Expert TALKS」、無料相談も受付中です